来週から始まる娘の中間テストの勉強の為、身の置き所の無いプリンスは、朝から市立中央図書館に出かける。ここも年に2回、春と秋に蔵書チェックしている。別段調べたい事も無かったので、室蘭関連の本を漁る。
 「室蘭防空隊」村田 勲 昭和57年12月20日発行
 「アメリカ海軍機動部隊」編著者 石井 勉
  昭和63年2月28日発行 成山堂書店
を読む。
 15糎加農砲ベトン俺体の写真を見、米戦艦アイオワ(BB-61)、ミズーリ(BB-63)、ウィスコンシン(BB-64)の砲撃経路をたどる。15糎砲の射界が狭く死角になっていることと、米戦艦の砲撃距離が3万m近くあることが分かり愕然とする。狙えない、打てない、届かない、つまり役に立たないのである。これでは、哀しすぎるのだが、「室蘭防空隊」で二式多連二十粍高射機関砲(ケキ砲)の話を読み気を取りなおす。ケキ砲は宮城、室蘭、八幡製鉄所、台湾、パレンバンで少数が配備がされていたらしい。室蘭には1セットが配備されたのだが、昭和20年7月14日の米軍艦載機の室蘭攻撃時には「思う存分打ちまくった」そうだ。これは、プリンスにとってケキ砲が実戦で使用された事を証明する始めての記述だった。
 参考・引用文献
 「日本の大砲」竹内 昭 /佐山 二郎
  昭和61年4月25日発行
 「高射戦史」下志津(高射学校)修親会
  1978年12月1日発行

 今日は面白い本を借りてくることが出来た。
 『古書肆「したよし」の記』松山 荘二
  2003年3月3日発行 平凡社
 「それでも古書を買いました」鹿島 茂
  2003年1月25日発行 白水社