ミリタリーマニアと名乗りながら、「大和」も「零戦」も語るだけの知識が無い寂しい存在なのだが、昨日、本屋を覘いても心惹かれる物が無い(正確にはお金と自由が無い)。そこで某所で見つけ、コピーをお願いしたのは
「省外極秘 昭和十八年七月
北海道石炭輸送ノ概要
札幌鐡道局業務部運輸課」
という更紙に印刷された物だった。
戦時中の日本における石炭の生産・消費動向は「石炭国家統制史」というバイブルが存在するのだが、当時の一次資料の現物を目にすることは地方では難しい。この内容はミリタリーとは外れた話なので触れないが、これに付随していた
「昭和十九年度
北海道炭等級別炭名炭種一覧表
札鐡業務部貨物課」
は素晴らしい内容だった。炭鉱名、炭種、カロリー数、用途が一覧になっており、長年の宿題が解決した。
なお、戦時中の鉄道の輸送状況を把握したいなら
「日本陸運十年史(第一巻)」日本国有鉄道
という優れ物がある。ところで石炭用貨車について誰か教えてコメント下さい。
#1 by 戦鳥書房店主 on 2009年9月5日 - 3:43 PM
Quote
いつもこちらで勉強させていただいております。
鳥町にも以前書かれておられましたが、石炭車についてのお尋ねだそうで。
その道の権威の足元の影にも及びませんが、鉄含有量「若干」高めな私でもお手伝いできるのなら良いのですが。