タンカーは積載する油の種類により、2つに分かれるらしい。ガソリン及びそれに近いものを積むものをクリーン・タンカー。原油または重油を積むものをダーティー・タンカーという。クリーン・タンカーに原油・重油を積んでしまうと、油槽を洗浄しなければならない(これはかなり大変だと戦前の本に書いてあった。)。ダーティー・タンカーに積まれたガソリンは再処理しなければ使えない。
戦前、アメリカから輸入し備蓄された航空燃料はそのほとんどがドラム缶(木樽も)で運ばれた。戦前、戦時中、航空燃料運搬専用として使われた第二菱丸(856総トン、昭和12年2月1日竣工)は日本の代表的なクリーン・タンカーだが、戦時中に使われた日本のタンカー意外と節操なく原油・重油と航空燃料を積みこんでる気配がある。この辺の所をどう解決していたのか、誰かに聞きたいと思っている。
引用・参考文献
「油槽船の研究」 脇村義太郎 昭和五十七年一月十五日
「日本郵船戦時船史」