偶々、図書館に行ったら下記の本が並んでいた。
「近衛歩兵第三聯隊史」近歩三史刊行委員会
  昭和63年3月23日発行
 何気なく開くと、日露戦争中の記述と共に、戦没者名簿が載っていた。この名簿には戦死者の名前と共に、階級、戦死場所、戦死日、本籍が記入されている。第七師団と違い、全国から選抜編成されたという近衛師団、どういう出身地構成を持っていたのか興味を生じ調べてみた。ただし、残念な事に死因が書かれていないので第七師団と完全に対比する事ができなかった。なお「日露戦争と群馬県民」(前澤哲也著)によれば、近衛師団第三連隊の群馬県出身戦死者は11名とあるので、この資料が完全であるとは、おそらく言えない。戦場での死がそこに存在する兵に平等に降りかかる事からも、近衛師団第三連隊を構成する将兵の出身地と戦死者の出身地も比例すると思いこれを調べる。
近衛師団第三連隊の日露戦役の曹長以下の死者における都道府県別出身構成は以下のとうりである。

栃木  251
長野  170
茨城   78
滋賀   33
愛知   17
島根   16
東京   11
新潟   10
静岡   10
埼玉    9
岐阜    8
兵庫    8
秋田    6
福岡    4
大阪    3
三重    3
岡山    3
宮崎    3
千葉    2
広島    2
佐賀    2
北海道   1
福島    1
群馬    1
山梨    1
石川     1
福井    1
京都    1
愛媛    1
熊本    1
合計  658名

将校   22名
特務曹長 10名
総合計 690名