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涼宮ハルヒの憂鬱を見る

ニコニコを見ていると、どうも涼宮ハルヒを見ていないヤツは非人間というふいんきをまざまざと感じたので、研修目的で視聴してみた。ぁぁ、こんなのへろにダイジェストを編集してもらったセラムン以来だわ。

しかして、見始めるとこれが素直に面白く、一日中雪が降り、家で引きこもる以外に何もやることがない状況の先の土曜のおかげもあって、ちゃんと全話見ることが出来ました。もうこれで、ニコニコの演奏してみたタグで首を傾げずに済むのだ、よかったね。

これの本放送をやっていた当時、アワーズのアニメがお仕事の後ろのコラムで取り上げていて、見てどう思ったかで世代が分かると書いていたのを思い出す。ビューティフルドリーマーじゃんと思った人はおっさんと書いてあったが、自分もそう思った。

で改めて、一体どの辺が巷の高評価に結びついているのかが、未だによく分からない。ストーリー?作画クオリティ?キャラクター造形?分からないことは分からないとして、自分がそれだけ老いたのだということを胸を張って自覚しよう。もうホントね、最近の萌えとかわかんねえよ。

ところで識者に質問なんだけど、これもセカイ系に入るの?

もやしもん6巻

もやしもん 6―TALES OF AGRICULTURE (6) (イブニングKC)
もやしもん 6―TALES OF AGRICULTURE (6) (イブニングKC)

素直に面白かった。すごくいいい話。

舞台はフランス、ワインの蔵本のお話。新谷かおるかってくらいの蘊蓄とともに話は進み、最後はさわやかなハッピーエンドを迎える。そいや、エランの最終エピソードはブランデーだった。

劇中でアホな日本人が刺身に塩とか言い出すんだけど、これ島本和彦の初連載作品の原作の人の漫画を皮肉ってるんだろうなあ。

この巻だけ読んでも十分面白いので、ともぞうは読んでみな。

ショーン・オブ・ザ・デッドはいい映画でした

ショーン・オブ・ザ・デッド [ユニバーサル・セレクション] (初回生産限定)

ショーン・オブ・ザ・デッド [ユニバーサル・セレクション] (初回生産限定)


最近、仕事が忙しくて、何か書こうと思って忘れてることがあったなと思っていたんだけど、少し前に見たショーン・オブ・ザ・デッドが凄くいい映画だったということを、書いていなかったのだった。

町山兄貴がポッドキャストで、エドガー・ライトのHot Fuzzがハンパなく面白いと言っていたのがきっかけで見た。ショーン・オブ・ザ・デッドは同監督の作品で、日本でDVDがリリースされたときにも、その界隈では話題になっていたので興味はあったものの、レンタルでみかけなかったので、見ずじまいだったのだ。

で、改めて買って見たのだけれど 、いー映画だこれ。マジで泣けた。一言で言えば、ブギーナイツ系というか、人間のクズ癒し系。

なーんか大人になりきれない三十路のボンクラ主人公が、あーだこーだやって大人になる映画。でも基本はコメディ。 ジャック・フロスト演じる脇役エドのうっかり八兵衛ぶりがすさまじく、つい感情移入して殺意を抱いてしまった。

ロメロが絶賛しているらしい。ロメロって自分をリスペクトする相手にはサービス旺盛な人で、当てにならないんだけど、この映画に対する評価は正当と思う。

とりあえず、ダメ人間を自負する人は黙って買い。そして一緒に泣こう。

GIANT KILLING

GIANT KILLING 1 (1) (モーニングKC)
GIANT KILLING 1 (1) (モーニングKC)

オーレと同種のサカつく漫画。

イースト・ユナイテッド・トーキョー(ETU)は親スポンサーを持たない市民クラブ。かつては町ぐるみで盛り上がっていたクラブも、今は凋落の一途をたどり、毎年降格圏内をさまよっている。

かつては熱心なサポだった商店街のオヤジたちも、今はめっきりスタジアムに足を運ばなくなっていた。そこにニュースが。かつてクラブの黄金期を築いた選手が監督になって帰ってきた。色めき立つ商店街のオヤジたち。また応援しようか、押入にしまったフラッグを出そうか、もう太ったから昔着ていたレプリカが入らないなどと言いながら 、声を揃えて言う。「なんだかワクワクしてきたな」と。

この辺の描写がいい。すごくいい。昔夢中だったけど、すっかり忘れていた物事にまた夢中になれるかもしれないワクワク感。そういったものが、すごくよく描かれている。

まだ一巻だけど、今後どれだけおっさんサポを濃いめに描いてくれるかが個人的には鍵。

任天堂Wii版ザ・シムズ

 あ、こりゃ売れるわ。スクリーンショット見ただけで分かる。

http://www.4gamer.net/news/history/2006.11/20061127184206detail.html

 Wiiというハードの売れ行きにもよるけれど、どうぶつの森を遊んだ人なら買うでしょ。よほどゲームとして、ちゃんとしてなかったりしない限り、これは確実にヒット作になる。断言できる。

 しかし、自分は総じてアメちゃんの日本向けローカライズ能力を低く見ているけれど、これは見事だね。てっきり日本人が作ってるのかと思いきや、作ってるのEA本国のチームなんだもの。しかしシムズチームは総勢300名か。まあ、EAで一番のドル箱だし当然か。天才ウィル・ライトは旧本社ビルで引きこもりですか…

 そもそもシムズ自体が、今までコンシューマーでブレイクしてなかったのが不思議なゲームだった。どうぶつの森のコンセプトは、そもそもシムズのパクリみたいなもんだし。あとはそうさなあ、スクリーンショット機能だな。それと衣装、家具などのアイテムをどれだけ揃えられるか。

 ところで、シムズ・オンラインが達成できなかったことを、別会社の別タイトルが達成してしまったSecond Lifeというゲームがあるんだけど、これについては時間があったら書くことにする。

Titan Quest

タイタンクエスト 日本語マニュアル付 英語版
タイタンクエスト 日本語マニュアル付 英語版

 Titan Questは、ギリシャ神話世界を舞台にした、クォータービューのアクションゲーム。
 海外での評価は高く、Diablo2の正当な後継作との声も挙がっている。
 見た目Diablo2そっくりのクォータービューとはいえ、最新3Dエンジンを実装した本作のグラフィック表現は美しく、また、それなりに重い。とはいえ、GF6600以降のカードなら中設定でいけるのではないだろうか?
 画面の美しさは特筆もの。つか細かい。小麦畑を横切れば、小麦がざわざわと波打つし、崖っぷちで敵を倒すと、崖下に落ちていったりと。そして、装備を変更すると、必ず外見に反映される。これはすごいことだと思う。
 プレイのフィールは、ほぼDiablo2と同一と言って過言ではない。だから、Dia2にハマってた人なら迷わず買いの一品なのだ。

 さてこのTitan Quest、国内での評判はさほどでもないようだ。2ちゃんスレののびもいまいちだし、mixiコミュのメンバー数は、わずか30人。一応存在するwikiもお世辞にも充実してるとは言いがたい。
 これには、国内販売されているパッケージが、英語版であるということも影響しているのかもしれない。
 だがしかしだ、Titan QuestはMODを支援する姿勢を表明していて、ゲーム内メッセージは、すべてプレーンテキストから編集可能で、しかも文字コードがUTF-16。つまりユーザーの手で、日本語版が作れてしまうのである素晴らしい!

 事実、有志による日本語翻訳作業はかなり進んでいる。現状でゲーム進行に関係するメッセージは、ほぼ完了している。 この翻訳作業は@ウィキにておこなわれていたが、これがまた使いにくい代物で、翻訳作業に差し支えまくりだったため、ついカッとなって、自鯖に翻訳専用のwikiを立ててしまった。

http://stanza-citta.com/tqwiki/

 また、この手の作業で、翻訳作業と同じくらい重要となるのは、最終的なデータのとりまとめだが、これを前任者らしき人が、9/24で「ラストサポート」とか、わざわざ宣言した上でフェードアウトしていたので、これを自分が引き継いだ。
 この前任者と言うのが、ちとアレな人だったようで、wikiの日本語化ページに、編集画面を開かないと分からない、コメントアウト行として以下のようなメッセージを残している。

//ここ嫁!!
//
//
//日本語化ファイルをアップする時はリネームが必要ないようにZIPで固めること
//オリジナルチョイスパックと最新総合パックは初心者でもすぐ分かるように区別すること
//
//
//
//●整合作業を引き継ぎ最新版arc更新作業をされる方へ●
//Yetiがイエティチンポなど、悪意ある改変も含まれているので安易にコピペせず、一行ずつ手作業で確認していってください。
//
//英長文は確実にスペースが削られているのでコピペの上書きは好ましくありません。
//翻訳文には適当な間隔で半角スペースを挿入する作業を必ず行ってください。ゲーム中で改行ができず、文末が…になり読めなくなります。
//地名、人名、ステータス名など固有名詞は複数のテキストに亘って変更が必要になる場合があります。すぺての該当箇所を探し出し統一してください。

 や、あのさ。そりゃ志の高い作業レベルを、己に課すのはいいよ。でもそれを人に強要するなよ。オレはこれだけの品質でやってました。引き継ぐ人は同じレベルの品質でやってくださいね、なんて、やめていく人間が、どうして言えるワケ? んなこと言う権利ないじゃんよ。や、実際には更新内容の目でのチェックとか、文言の統一とか、やってるよ、やってるけどさ。

 それはいーとして、Titan Quest面白いよ。昔Diablo2に熱中してた人は、とりあえず買ってみな。

La Mirageのレビュー

オーレ!第四回

 本格サカつく漫画オーレ!の第四回を読む。
 15本中7本目、中位はキープできてる。よしよし。

 いよいよドイツ人DFがクラブに合流するのだけど、実は盛りの過ぎた小銭稼ぎの外国人であることが判明、な、なんだってー

 のーさんは根っからのサカファンだけあって、この辺のネタづくりがホントにうまいんだよね。ああ、あるあると、うなづいてしまうようなのが、ORANGEでもいっぱいあったよな。役人出身の県サッカー協会会長。サッカーのことは素人、でもいい人、とか。

 今回のドイツ人もなんか既視感はあるものの、そのものズバリもモデルっていないんだよね。あえて言うならリ(以下略

 ところで、話変わってラモスなんだが、

http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/jleague/news/20060928-OHT1T00054.htm

 あのさあ、そりゃその日はヴェルディの試合休みの日だけど、でもなんというか他になんかやること無いのか?

 やっぱり監督には向かんのかね、この人。一昔前の巨人における中畑みたいな役目があってるのかも。

オーレ!第三回

 んー、やっぱりこれは、のーさんがORANGEで、本当にやりたかったことなんだろうなあ。相変わらず面白いですよ。

 第三回ということで、アンケートの結果が反映されているのではないかと思う。位置は15本中6番目、真ん中より前。これなら単行本一冊分くらいは持ちそうかな。

 そういえば、劇中若く才能のある選手が登場するんだけど、

オリンピック代表に選ばれれば強豪からもオファーが来るさ

竹内はいつも「オレはこんなクラブに長居するつもりはない」って言ってるもんなー

(゚д゚ )

( ゚д゚)

( ´・ω・`)

 コミックバンチで絶賛連載中オーレ!は以下のような人が読むといっそう楽しめます。

  • 地元クラブがJ2に定着している
  • ユース生え抜きの才能ある若手が、何人かいなくなっている
  • そのうちの一人は「このクラブに長居するつもりはない」と出て行く前から公言していた
  • でも、その選手は次期A代表有力候補なので、ちょっと嬉しいコンチャン…
  • オランダ人GKコーチの息子がユースで頭角を現し、しかも14歳で身長180センチ、将来有望!と喜んでいたら、いつの間にか親子共々F鞠に移籍していた
  • 酒酔い運転で人身事故を起こして、退団処分を受けたユース生え抜きの選手が、よりによってよそのチームで才能を開花させて今J2の得点王
  • つか新居お前だお前
  • 寝よう

能田達規が、コミックバンチに連載開始「オーレ!」

 思うに作家には自分が一番書きたいものを書かせてはいけないと思うのである。

 いつかコレを書きたい、その思いは作家の創作の原動力になる。書きたいものを自由に書けない新人を経て、本当に書きたいものを書ききったとき、作家はどうなるか? 多くの作家はそこで終わってしまうのだ。それまでの輝きを失ってしまうのである。

 兄勉へのリスぺクトと野球をテーマにした漫画タッチを描いたあだち充、かつて月刊OUTやアニメックに、二足のわらじでアニパロを描いていたマイナー時代から一転して、メジャー誌少年サンデーにパトレイバーを描ききったゆうきまさみ、少女漫画誌でSFの連載という無謀な野望を胸に秘め、とうとうその野望をブルーソネットでなし崩し達成してしまった柴田昌弘、彼らは描きたいものを描いて終わってしまった作家たちだと思う。今は燃えカスだけで、細々と光り続けるのみなのだ。まあ、ゆうきまさみが今やってる「鉄腕バーディー」は思いのほか面白いけど、あれもリメイクだしなあ。

 で、能田達規である。彼が 2001年から2004年にかけて少年チャンピオンで連載していた「ORANGE」は本当に彼が描きたかったものなのだろうと断言できる。「ORANGE」はJ2下位に低迷する貧乏クラブチームを舞台にした、画期的なサッカー漫画であった。そして、クラブを取り囲む詳細な描写、とりわけ南予オレンジを支えるサポの描写は、多くのサッカーファンから喝采を浴びた。「ORANGE」はその連載終盤を、とてつもないテンションで駆け抜けていき、大団円を迎える。

 「ORANGE」はまさに大傑作であった。そして、それを完結させたとき、自分は作者である能田達規を心配した。この人はもう描けなくなってしまったのではないかと。事実、ORANGE終了から、充電期間を経て同じチャンピオン誌上で始まった「フットブルース」は半年もたずに終了した。

 さて、長い前置きだったが、ここからが本題。なんかコミックバンチで能田達規が連載を開始したのである。舞台はJ2下位を低迷するクラブチーム上総オーレ。ってそれ「ORANGE」と一緒じゃん!とツッコむ人も多かろうと思うが、実はコレが全然違うのである。今回の主人公は、市役所からクラブチームに派遣された、公務員。そうこれはクラブチームの裏方のみにスポットを当てた作品なのだ。事実、連載第一回の51ページ中、試合の描写はわずか4ページ、っておい(笑) しかも、上総オーレの選手の名前が誰一人として判明しないまま、第一話が終了しているのである。

 んじゃ、試合以外何をやっているのかというと、スポンサーの立て看板を並べたり、サポを誘導したり、横断幕をはる場所を間違えて叱られたりとか、そんなん延々やってるのだ。正直に感想を言う。この作品本当に大丈夫か?(笑)

 のーさんも、青年誌を意識してか、持ち味であるジュベナイルな画風を変えて描いている。またクラブの裏方を主役にするストーリーは、サラリーマンをターゲットとするバンチの編集の意向もあるのだろう。にしても、どーかと思うけど。

 ともあれ、この作品はのーさんが描きたいものを全て描ききれば、ORANGEに続く傑作となることだろう。それまで連載がもつか疑問だが。というわけで、ともぞうは読めヨ。

劇場版乙ガンダム3を観る

 DVDレンタルが出ていたので借りてみた。

 ネタバレになるが…

 違うの、最後に「もっていかれなかった」ことだけじゃん。新作カットも少なく感じたし、ナンスカコレつまらん。

 ラストのカミーユとファが抱き合うシーンは、無重力駅弁ファックだな、カントクのイメージとしては。

 結局この劇場版三部作は、1はそれなりに面白かったのだけれど、2-3とグダグダになってしまった。やはり全ての元凶は、島津冴子降板にあったように思えてならない。