D&DといったらあのD&D。なんでも、今回のルール改定で、AD&DとD&Dを統合したそうで、AD&Dの3rdにも当たるという話は以前から聞いていた。
んで、去年の末にホビージャパンがプレイヤーズハンドブックの日本語版を出したというので、購入した次第なのである。
読み始めて、Wisdomを判断力と訳しているのを見て仰天するが、すべて目を通した感じでは、まあ総体的に見てがんばってる方なのかなと。
Stunを朦朧と訳すと思えば、モンクの特殊能力に金剛身、即身成道などという訳も出てくる。詳しくはココ。
なんだか訳の精度にばらつきがある。新和が高校生の訳をそのまま商品化した初代D&D赤箱並の訳から、おそらくはこの手のゲームに精通した人がやったのであろうと思われる訳まで。
まあ、あの分量を翻訳するとなると分業になるのは致し方なしというところか。まあそれでも、EQ日本語版よりははるかにマシかもしれない。
そういえばEQもテーブルトーク用のセットが発売されていたはずだ。
発売当時、なんでこんな先祖返りをするのかという記事をよく目にしたが、自分はまあ企画が通るのならばやって当然だろうなと思っていた。おそらくEQ開発チームにとっても、テーブルトーク版の発売は一種、夢のようなものだったのではないだろうか?
なぜならEQというゲームは、テーブルトークの好きな連中が、「インターネットを使った、ダンジョンマスターをコンピュータにやらせるようなゲームを自分たちがやりたいから作ってみた」ようにしか見えないからだ。
そういう意味で、EQはWizardlyの正当な後継者といけるかもしれない。Wizardlyは自称アメリカのオタキング、ロバード・ウッドヘッドがD&Dをマイコンでやりたーい、という自らの欲望をそのまんま具現化したゲームであったからだ。
EQのシステムにはAD&Dのそれと酷似する点が多く見受けられ、AD&Dへのリスペクトはそれこそ至る所に散らばっている。
その一つが、パッケージイラストにおける、キース・パーキンスンの起用だろう。
キース・パーキンスンは、AD&D 1st Editionのモジュールであったドラゴンランスから、AD&D 2nd Editionのモジュール、フォゴットンレルムくらいまでの間、TSR社のイラストレータとして活躍した人物で、自分はこの人のイラストが大好きだった。
ほんで、EQのパッケージを初めて見たとき、「なんか、パーキンスンに似たようなタッチだなあ」と思っていたら、まさに本人だったのだ。
そいや、昔フロントミッション3をやたとき「やけに山田章博に似たキャラデザインだなあ」と思っていたら、本人だったということもあった。まあ、そんなことはどうでもいい。
イングヴェイ・マルムスティーンやクリス・インペリテリが、昔リッチーに起用されたヴォーカリストと組んだのと同じように、EQチームもまた、自分がかつてあこがれていた元祖にかかわったアーティストを起用したのだろう。気持ちは分かる。ものすごく分かる。
ならばこそ、彼らが打つべき次の一手は、そうアレだアレしかない。
マーガレット・ワイスに小説書かせんかーい。
へたれたマンガ出すくらいなら、ノベライズだ。ドラゴンランス戦記の作者、ワイスの筆で(ヒックマンはいらんぞ念のため)、FV様物語を出版せい!