身代わり伯爵の潜入(ネタバレあり)

4044524068 身代わり伯爵の潜入

清家 未森
ビーンズ文庫
2008-10

身代わり伯爵シリーズ、ビーンズがプッシュをしているためか、なかなか手に入らなかった。同時に出た本は書店に並んでいるのにこの本だけ無かったり……。ただ、タイミングが悪かったのかなぁ。とにもかにも、手に入れたのですぐさま読み始めたのだった(w

リヒャルトに会いたいと思い、ヒースに攫われシアランに潜入したミレーユ。誘拐されたはずが謎の人物に助けられ、しかし、川に落ちて気づいた時にはシアランの騎士団駐屯地にいたという……。
孤立無援で敵国に乗り込んだはずなのに結構、色んな人に助けられちゃってうまく騎士団に入り込めちゃったんですなぁ。
で、いくらシアランが女性の短髪を認めていない国だからといってショートカットのミレーユを見てすぐ男だと思ってしまうものだろうか。
もちろん、ミレーユが助けられた時点で男の格好をしていたり、胸の発達が……だったりする訳だけど。
さらにはシアランの公女にも「王子様」と思われたり。騎士団には舎弟が出来たりと、結構男としてやっていけるのではないかと思ってしまう。
こう思えてしまうのも女性が書く男同士の関係(変な意味でなく(汗))だからだと思うが。

このまま最後までリヒャルトとは会えないのかと思ったら最後に会えたけど……。「国に帰れ」「嫌い」等と言われ……。かわいそうだミレーユ。
でも、自分の近くにいることでミレーユを危険にさらしたくないというリヒャルトの気持ちも分かるわけで……。
でもでも、リヒャルトがミレーユを思っていることはシアランの一部の人にはばれちゃっているのだから、それだったらもう近くに置いちゃう方がいいと思う訳で。
ただ、2人ともはっきりと気持ちを言い合っていないから、相手の気持ちを把握できていないというのがもうもどかしいばかりです。

ああ、次巻も気になる~。早く続きが出て欲しい物ですなぁ。

騎士団副長のイゼルスはミレーユが女だと気づいているようで今後の彼の気持ちが気になるところ。でも、リヒャルトの相手だと知ったら引き下がるのかな?
いや、伏兵としてミレーユをこき使っていた指導員のラウールがちょっかいをとか……。

Posted by: seed | 10-12-2008 | 02:10 PM
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