マリア様がみてる 卒業前小景(ネタバレあり)

4086012146 マリア様がみてる 卒業前小景

今野 緒雪
コバルト文庫
2008-10

早い物でもう34冊目かぁ。
やっと2世代目の卒業間近ってな感じです。この1年長かったね。
実はこの本を読んでいる途中でコンサの試合を見て、試合が終わった後続きを読んだら、まったく何も感じなくなってしまった。
昔、職場の同僚から仕事中にメールが届いた。重要な話があるので仕事が終わった後話したいと。私の隣に座っていた女性の上司にも同様のメールが。なんの話ですかとメールを返してもメールでは話せないと帰ってくるばかり(そんな事してないで仕事しろよって感じですな)。で、レストランに入って食事をしながら話す事に。内容は……宗教勧誘ですた。。。あまりに怒りすぎていて、その時食べた料理の味が全く分からなかった事があった。まさにそんな感じ。
味覚というか、気持ちが戻ってくるまでしばらくかかったよ。

脱線しちゃったけど。
今回は小景という事でショートストーリーの連作って感じでしょうか。
思わず、最終ページを確認しちゃいましたよ。コバルトに連載していたのかと思って(w

ショート1作目は祥子さまと令さまですか。
しかも祥子さまが焼きそばパンを食べてるし。ちゃんとかぶりつけたのだろうかとか。令さまはちぎる時にそばも綺麗に切れたのだろうかとか、余計な事ばかり考えてしまったよ。
祥子さまと焼きそばパン……ハンバーガー以上に面白い取り合わせだ……。
できればそのカットを見てみたかったよ。

ショートの2作目はなんと桂さんが主役じゃないですか!!
2年生になって祐巳と違うクラスになって余計出番が無くなってしまい、もうフェードアウトなんじゃないかと思われていた桂さん。ああ、よかったね(泣)。
きっとマリみてスレでも祭になったのではないかと。

三奈子さまと蔦子さんの話はどちらも今までとは逆の立場になったらという話でしたなぁ。特に三奈子さまは意外で面白かった。普段からこういう風なシーンがあれば、もっと人気があったんじゃないかなぁと思う。そういう友達がいたらよかったのにね。

そしてシメは祐巳と祥子さまですか。
ここの所、祥子さまの存在が薄くなっていてしょんぼりだったので嬉しかったですなぁ。読む前にぱらぱらとカットを見ていたのだけど、その時に祐巳と祥子さまのカットがあった気がしたのだけど(コバルト通信の物とは別に)、なかった……。勝手に心の目で見ていたのだろうか?妄想か?

この話、卒業式前日なんだよね。
という事は次巻が卒業式?
で由乃さんが江利子さまにリターンマッチするのだろうか?
気になります~。
そして、次々巻でいよいよ登場人物紹介の絵が変わるのかなぁなんて…。

それにしても、巻を追えば追うほどページ数が少なくなっていくのね。
今回はあとがきを入れて194ページ。
祐巳が卒業する頃には160ページくらいになるんだろうか……。

Posted by: seed | 10-06-2008 | 11:10 PM
Posted in: コバルト文庫 | 読書 | Comments (0)

伯爵と妖精(アニメ)

いよいよ10月からアニメが始まるという事で詳細が出てきましたな。
高星麻子さんのあの絵がアニメにできるのか?崩れるんじゃないのかと心配していたが、キャラデザと総作画監督が藤井まきさんなのでちょっと安心した。最後まで崩れないといいなぁ。
とは言っても札幌ではやらないのでAT-X待ちなのだけど。

キャラを演じる声優リストを見ていて。
ニコ:優希比呂

はっ? もしかして、結城比呂さん?
調べたところ、その通りで去年の6月に改名したとか……。フリーになった際に変えたようだ。

ところで、この小説、2冊目が刊行した時から読み始めたのだが、その時の文庫の帯が「ねぇ、私、妖精が見えるのよ」(多分こんな感じだった)だった。
それを見た同居人が「何それ。電波な人の話?」と言ったのが今でも記憶に残っている。

伯爵と妖精(公式サイト)

Posted by: seed | 09-03-2008 | 11:09 PM
Posted in: TV | コバルト文庫 | Comments (0)

お釈迦様もみてる 紅か白か(ネタバレあり)

4086011921 お釈迦様もみてる 紅か白か

今野 緒雪
コバルト文庫
2008-08

源氏(赤)か平氏(白)か。仏教系の花寺学院高校入学の朝、福沢祐麒は選択を迫られる。祐麒にはわけがわからなかったが、他の新入生は校門を入って程なく現れた源平関所(分かれ道)を迷いもなく右へ左へと進んでいく。けれど祐麒は、その意味を誰かに訊くことも適当に道を選ぶこともできずにいた。挙句、意志とは関係なく関所破りをしてしまい!? 祐巳の弟の祐麒が主人公の「マリア様がみてる」姉弟(きょうだい)編、ついに登場!

あー、購入はかなり前なのにやっと読了しましたよ。
や、別冊Cobaltで読んでいたので急がなくてもいいかなぁと思い、ついつい……。
一緒に購入した伯爵と妖精はすぐに読んだというのに(汗)。

まずは一言、二言。。。
・祐巳は祥子様に見いだされるまでに半年くらいかかったというのに、祐麒は入学した日早々に柏木さんに見いだされちゃったんだねぇ。

「女子だったら十人並みだけど、男子だったらかわいいんだよ」

そんなセリフが浮かんできたなぁと思ったら、先日読んだ『聖鐘の乙女 光の王子と炎の騎士』の中のセリフだった。
男装して男子しか入学できない音楽学校に入った女の子が邪な心を持った先輩に迫られるシーンで言われてた(w
福沢姉弟もそんな感じなのかと……。子ダヌキさん。

・祐麒が高校1年なら祐巳も1年のはずだが……。今回の話に出てきた祐巳は超祐巳ちゃん(レイニーブルー以降)じゃね?

まぁ、家の中ではあんな感じなのかも。や、あの下地があったから今の祐巳さまが出来上がったのかな?逆にマリみての祐麒は大人っぽいのに、こちらでは子供っぽかったりと……福沢姉弟は補い合って成長していくんだよね、きっと。

コバルト通信とあとがきに「大幅加筆!!」と書かれていたが、途中までまったく気づけなかった。まぁ、途中まで読んで違和感を感じ出すのだけど。
もしかしたら祐麒は双子だったかも?
はて? こんなエピソードあったかな?と思い、文庫を読みながら別冊と較べていく事にした。
なかった……。←自分の記憶力に驚いた
双子だったかもという部分が加筆部分だったんですな。
後のはてにをはを変えてあったり。アンドレ先輩との対決の結果のシーンでいくらか加筆していたり。結果のシーンは雑誌の字数制限で泣く泣く切った部分をもう1度貼り付けたんだよな、きっと。

聞き返すは、金剛力士立像阿形みたいなすごい形相の男。それを受ける男は、さながらガンダーラ仏のようなアルカイックスマイルを浮かべている。

別になくてもいいような気もするが、柏木先輩のいじわるな面を表しているかもしれない。
この一文がないと、柏木先輩がすごくいい人のように見えるから(w

加筆といえば、このアンドレ先輩。キャラが良すぎる。後日談の短編は本当に面白かった。続編が発売される事になれば、もっと見られるんだろうなぁ。

小林と高田のイラストがあったのにアリスやアンドレ、ランポーのイラストがないのは何故?と思ったら、文庫のイラストは書き下ろしじゃなかったのね。雑誌に載っていたのを再利用とは……。ただし、高田の肌が黒いのを表すためのトーンがはがされ、髪の毛が黒くなっていたけど。その部分に何かこだわりがあるんだろうか?

ずっと、花寺の話がこれが初出じゃないよね?前にあったよね?と思っていたが、それはマリみての涼風さつさつで花寺に手伝いに行った時に描写があったからなんだね。勘違いしてた……。

Posted by: seed | 09-03-2008 | 11:09 PM
Posted in: コバルト文庫 | 読書 | Comments (0)