そろそろヤリイカと春ニシンが美味しい季節になってきたので、積丹
半島にドライブにでかけた。積丹半島の突端、神威岬、展望台の上に何
やらコンクリートの基礎が見えた。こういう所にある建造物はおよそい
かがわしい物であると相場が決まっているので、近づいて見ると金属の
銘板に由来が書いてあった。「電探台」この地は日露戦争の頃はウラジ
オ艦隊、バルチック艦隊の来寇を見張り、大戦中は電探、無線所を構え
米ソはたまた海と空、監視していたのである。それにしても、街は遠い
し、冬は日本海の強風が死ぬほど寒そうだし、こんな所では勤務したく
ないものである。ただし、岬を下ればウニと蝦夷アワビがウジャウジャ
いそうだし、積丹沖最高級の本マグロが取れる。