少なくなったボーナスでやっと買い求めた「クルスクのパンター」(大日本絵画)、その中にある
「ドイツ戦車パンターの弱点と対戦車要領」
(クルスク戦終了後の1943年8月に赤軍兵士向けに発行された、対パンター戦車戦闘指導書)
どこかで見たことがあると思ったら、ちょっと違った。
 国の無料サイト(国立公文書館所蔵)にあった
「独軍 フェルジナンド 型自走砲
    の弱点と之が戦闘法」
まったく同じ様式で書かれた物を昭和18年末頃日本語に翻訳した物のようだ。これはクルスク戦後、ソ連内で配布された物をモスクワ日本大使館で入手、東京に送り陸軍の手で訳したのであろう。おそらく、パンターのそれも同じような道を辿って日本のどこかに存在したとおもうのだが・・・
 現代訳と当時の訳の対比がおもしろい。
現代  戦車砲 あらゆる兵器をもって戦車砲を撃て
当時  加濃砲 各種兵器にて加濃砲を射撃すべし
そうか、当時フェルジナンドの八八は加濃砲と定義していたんだ。
 それにしても、ミリタリーの世界はよく分からんが、あの細い砲身を狙って打てと指導するのか。