「戦時下日本のドイツ人たち」上田浩二・荒井訓 集英社文庫
を多大の期待を持って読む。裏切られたというか、残念な内容だった。
まあ、プリンスの思い込みが激しすぎた為だが、やはり求める物が違う上、視点も違うのだろう、突っ込みが全然足りなかった。
せっかく、仮装巡洋艦「Michel」の乗員にもインタビューし、戦争末期に神戸にあったドイツ海軍の施設に勤務していた事を明らかにしているのに、その内容には一切触れられていないのである。これなど近所にお住まいのSちゃんが聞いたら泣いてくやしがるだろう。
ドイツのメーカー、商社の駐在員などにも聞き取りを行っているが、仕事の話は表面的なもので、戦前、戦中の工業技術史、兵器技術史の謎を解き明かす力にはなっていない。(彼らは間違いなく何かを知っていた。)
ということのなので、この後に及んで
「日本の航空母艦パーフェクトガイド」学研
をなぜか購入する。