原えりすんが、「バレバレの手品の種明かしのようなもの」と言っていたけど、うまい表現だと思う。
見てる人間のほとんどは、アナキンが暗黒面に墜ちてダースヴェイダーになることを全部分かった上で見ている。
分かっている前提だからこそ、その過程をいかに見せるかが脚本の見せ所だったのだと思うのだけれど、前回同様脚本が弱かった思う。
あれだけジェダイに身を捧げていたアナキンが暗黒面に墜ちるからには、もっと追いつめなければ納得がいかない。「パドメを救うため」では動機が弱いのだ。ジェダイへの不信ももっと描き込むべきだったと思う。
何もかもすべてに絶望して、ジェダイは汚い、共和国は汚い、でも俺にはパドメがいる、さあ彼女のいる所へ帰ろう…… と帰った先ではパドメが五体バラバラにされていて、ってそりゃ違うマンガだって。
まーともかくもっと追いつめてくれないと納得いかなかったなという話。
いろんな人がEP3の公開、つまりスターウォーズの完結を感慨深く語っているのだけれど、自分はそれほどには思わなかった。つまり自分はさほどスターウォーズが好きじゃなかったのだなあと再認識。未だにEP4の最後の30分は限りなく完璧に近いシークエンスなんだけどね。