You are currently browsing the Supper's Ready blog archives for the day 月曜日, 3月 27th, 2000


R.I.P.

ロックリスナー復活宣言をしたところで、久々にディスクレビューなんぞを。

☆バンコの3rd

バンコがPFMに続けとばかりにマンティコアレーベルから出した、世界進出盤。
どの批評を見ても、「最後の一枚なら買ってもいい」「参考程度なら」という後ろ向きの評価ばかりのこのアルバム。CD化も長らくほったらかしになっていたのですが、このたびマンティコアが何をとちくるったか20bit K2マスタリング紙ジャケ仕様でCD化。ってもかなり前の話だけど。
でまあ、バンコを上位フェイヴァリットにあげる自分としては、いい機会だからと先日購入してきたわけです。

早速聴いてみると。

なんだ、割とええやんこれ。
っていーかかなりイイカンジ。ちょい、ポッポめのアレンジが鼻につくものの、新録もあるし、メタモルフォシはまったくの別テイクだし。なんてったって、イタリア語で唄ってるじゃん。誰だ、英語盤だからダメなんて言ったのは。ダマされてたの~ぉ。
とかいってるうちに、LPでいうB面へ。お、R.I.P.かぁ。これもテイク違うなあ。あ‥‥‥‥‥‥

スピーカーから流れてきた歌声を聞いた瞬間、メタリカのRoadを聴いたときと全く同じ声が口から漏れた。

「これ、唄ってるの誰だ?」

そうかなるほど。
当世一大のヴォーカリスト、フランシスコ・ディ・ジャコモも、イタ語で唄ってナンボであって、英語で唄うとRoadのジャームズ・ヘッドフィールドとカッコでくくれば同類項と。
そういうことか。
ぁぁ、イタイ。
前言撤回。
オレが悪かったよ。
このアルバム、やっぱ総体的評価では最後に買う一枚かもしれない。
しかし、A面だけを繰り返し聴く分にはその限りに非ず。
うむ。
なんとかフォローになったか?

☆MIKE OLDFIELD / The Millenium Bell

なんだよ、チュブラーベルIIIの次はオマドーンIIじゃなかったのか?
でまあ、タイトルはあからさまな流行ねらいってか。もうマイクちゃんたら商売けアリアリねえ。
とかいいつつも、内容は確かにオマドーンIIかな? ってよりは自分の耳にはアマロックIIに聞こえなくもない。

アマロック。
CD時代の初期、1990年にトラック1 60分という大技で、見事原点回帰を果たしたマイクの隠れた傑作。
隠れてないか別に。
でも、それほどおおげさには誉められていないこのアルバムが自分は大好き。
で、話戻ってミレニアムベル。
いつものことながら、すっごくキャッチー、それでいて心に染みてくるメロディ、そこへツボを外すことなく切れ込んでくる、必ず殺すと書いて必殺のマイクギター。
正直言ってぼくはマイク・オールドフィールドが好きです。そして、彼がかなりイイ線で完成させたこのアルバムも好きです。
だから、おすすめ。