戦わずして破綻に直面する独空軍

 1930年代後半、欧州諸国の空軍はナチスドイツの脅威に対抗すべく再軍備に取り掛かっています。しかしこの時代は世界恐慌直後でもあり、しかも航空軍備は陸軍の拡充よりもお金が掛かります。そのためにイギリスもフランスもポーラン [...]

金の切れ目のポーランド

 金の切れ目が縁の切れ目、運命の分れ道となった話にこと欠かないのが第二次世界大戦です。ポーランド空軍もその典型です。1918年に独立を果たしたポーランドは第一次世界大戦中、その国土が東部戦線そのものだったという不運に見舞 [...]

「バブルで勝つ」軍用機生産

 株式市場に何かあったのか知りませんが、世間は騒がしい限りです。興味と貯蓄が無い私には1945年以降の世界経済なんてどうなっても構いません。ということで戦前のイギリスで発生した航空機バブルのお話をちょっとだけいたします。 [...]

イギリス空軍爆撃機コマンドの出撃集計

 今回はイギリス空軍爆撃機コマンドの出撃を昼間爆撃、夜間爆撃に分けた集計を紹介いたします。昼夜のソーティ数は機雷敷設等の任務は含んでいません。また細部まで正確とは限りません。開戦から40年5月までの制限爆撃とそれから開始 [...]

「Tiger Force」の顛末

 今回はほんの少しだけ目先を変えてイギリス空軍爆撃機コマンドの対日戦準備について紹介いたします。
 ヨーロッパでの戦争終結に目途がついた1944年秋、イギリス空軍は東南アジア、太平洋方面へ兵力転用を計画し始めます。イギ [...]

政治的に正しい爆撃作戦

 1938年9月にイギリス空軍の爆撃作戦計画はもう一度大きく変更されます。ご存知の通りチェコを巡る危機に対応したものです。ここでイギリス、フランス両国が対ドイツ宥和政策を選んだ理由はいろいろ説明されて来ましたが、1935 [...]

英空軍の爆撃目標研究

 イギリス空軍は最も早い時期から最も深くドーウェ主義に影響を受けた空軍です。けれども1933年から現れたナチスドイツという新たな脅威に対して再軍備を開始したとき、その兵力はドーウェ主義を実行に移すには小規模かつ旧式でした [...]

格闘戦を想定しなかったスピットファイア

 第二次世界大戦の航空戦でイギリス空軍にとって大きな誤算がありました。それは現実の戦闘では爆撃機編隊の防御力が敵戦闘機の攻撃を排除できないという問題と、1940年6月のフランス崩壊によってドーバー海峡沿岸の基地を獲得した [...]

英空軍が夜間爆撃に転じた理由

 今回はイギリス空軍の爆撃機コマンドが夜間爆撃を選択した背景を追いかけます。1943年後半にアメリカ爆撃機部隊が夜間爆撃の採用を検討せざるを得なかったようにイギリス空軍もより早い時期に夜間爆撃を主とする方針転換を行ってい [...]

無視された高射砲

 ドイツ本土へ侵攻する戦略爆撃作戦は護衛戦闘機がその往路と復路を全てカバーできるようになるまで大きな犠牲を強いられましたが、友軍戦闘機の完全な護衛が実現しても損害が無くなった訳ではありません。現実にはドイツ本土上空で長距 [...]