オーレと同種のサカつく漫画。
イースト・ユナイテッド・トーキョー(ETU)は親スポンサーを持たない市民クラブ。かつては町ぐるみで盛り上がっていたクラブも、今は凋落の一途をたどり、毎年降格圏内をさまよっている。
かつては熱心なサポだった商店街のオヤジたちも、今はめっきりスタジアムに足を運ばなくなっていた。そこにニュースが。かつてクラブの黄金期を築いた選手が監督になって帰ってきた。色めき立つ商店街のオヤジたち。また応援しようか、押入にしまったフラッグを出そうか、もう太ったから昔着ていたレプリカが入らないなどと言いながら 、声を揃えて言う。「なんだかワクワクしてきたな」と。
この辺の描写がいい。すごくいい。昔夢中だったけど、すっかり忘れていた物事にまた夢中になれるかもしれないワクワク感。そういったものが、すごくよく描かれている。
まだ一巻だけど、今後どれだけおっさんサポを濃いめに描いてくれるかが個人的には鍵。