UOでは、銀行前など人の多く集まる場所にかならずといっていいほど行商人の姿を見かけた。
彼らは場所を決めるとそこに自分で持ち込んだ椅子を置き、そこに座って呼び込みをしていた。
なぜ椅子を持ち込むのか?
だって、長い時間立ちっぱなしじゃ疲れるじゃないか。
椅子に座ることができるゲームは、自分の知ってる範囲では割と少ない。大抵は地べたにそのまま座り込むゲームがほとんどだ。そんな中SWGは椅子に座ることのできる数少ないゲームで、野外キャンプでも宇宙港のロビーでも、くつろぐことを目的とする空間には必ず椅子があり、そしてその椅子に座ることができる。
椅子に座ると不思議と生活しているような実感を感じる。なんかのんびりできる。
で、最近思うのは、MMOの生活型と戦闘型を分けるのは、この椅子に座れるか否かではないかということなのだ。
これは開発側の考え方の問題だと思う。つまりEQなどの戦闘重視のゲームにおいては、座るという行為は、単なる体力回復のコマンドである。そんなものは一種類モーションがあれば十分であり、椅子に座るなんて無駄なことをやる必要などないのだ。しかし、生活重視のゲームは、やはり休もうと思ったら椅子が欲しいし、椅子があったらそれに座れなきゃ、おかしいと考える。
SWGは椅子に座れるゲームだ。宇宙港ロビーで椅子に座ってくつろぎながら、人の行き交う様を、ただぼーっと眺めているだけで自分はなんだか楽しい。そんなSWGが自分は結構気に入っているのである。