90年代麻雀ゲームを楽しむ

 ティーンズの頃、ゲーセンは楽園だった。

 まだ家庭用ゲーム機に対し、アーケードゲーム機が性能的に圧倒的優位を持っていた頃のゲーセンのゲームは面白いものが多く、毎日学校帰りに通っては熱中したものだった。とかいうと、じじいの懐古趣味かと言われそうだが、思い出の美化を差し引いても、昔のゲームってのはホント面白かったと思うぞ。
 月日は流れ、ゲーム筐体の中身はプレステかプレステ2という状況にある今日において、元ゲーセン小僧が遊べるゲームは皆無に近く、最後にやったゲームといえば脱がせ麻雀というていたらく。しかし、このパターンは多い。たぶんに自分と同じような境遇の三十代は全国でみて計一万人を下らないに違いない。ぁぁ、違いないったら違いない。
 落胆するなかれ。リアルゲーセンがダメなら、バーチャルゲーセンがある。あんまし合法的ではないファイル群によって構成されたエミュレータ環境は、まさにティーンズの頃、天国だったあの熱気を自宅パソ上に再現してくれるのだ。
 駄菓子華氏、年齢から来る反射神経の衰えは深刻で、先日やった飛翔鮫など、一面をクリアすることなくゲームオーバーの画面を見る羽目になる。しかもディップスイッチいじって、難易度最低、残機5機設定でだぞ。で、すったもんだしたあげく最後には、脱衣麻雀に落ち着いている自分の姿に愕然とするのであった。リアルもバーチャルも結局同じやんか。

 また選ぶタイトルがまたいやらしい。90年代にはやったアニオタ向け麻雀である。そして今日選んだタイトルが、「麻雀トリプルウォーズ番外編 セーラーウォーズ」(93年作品)という。
 なんでもプレイヤーは煩悩の王となって天空の城を攻めに行くというストーリー。ランス? んでその相手がセヱラアムソそっくりのキャラクターというわけか、なるほど。


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 あー、確かにそっくりというよりモロパクだね。


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 ちびうさもいるのか。ほんじゃタキシード仮面もいるのかな? と思ったら、おお、アイテムを売ってくれる人がそうなのか。


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 あ、あれ?


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 って、タキシード変態仮面かよ!

 い、いかん、なんだかものすごい勢いでこのゲームのことが好きになってきたぞ。ついうっかりコンティニューしまくって、最後までクリアしてしまったではないか。
 しかしいいなあ、タキシード変態仮面。近い将来スカパのどっかのチャンネルで、オタ版トリビアみたいな番組が始まって、その中でこのゲーム取りあげてくれないかなあ。そして当然紹介の中で、タキシード変態仮面のセリフを古谷徹が読むのだ。ぁぁ、心の中の小市民的ちっぽけな夢がまた一つ……

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