親展 カンタニャック様

 この本の中に日露戦争の時に、著者が従事した日本人戦死者の処置の話があります。これは奉天会戦後まだ日露戦争が終結する前の事です。

 仮埋葬地に埋葬された戦死者を発掘し、火葬(過半数はすでに火葬してあったとあります)にします。忠魂碑(石碑、鳥居、門扉構えの立派なもの)+共同墓地を建立し遺骨を埋葬しました。共同墓地の除幕式では次のような場面があります。
「障害物競走、角力、剣舞、演劇等余興予定通り運ぶ。ことに第七分隊の神輿、一小隊の音楽隊尤も好評なりし、其外団子屋、善哉屋、キントン屋、酒屋、飯屋、サツマ汁屋中々繁盛したり」