職種別組合と熟練工

 前回、イギリスの航空機工業界での熟練工とは組合に保護された勤続年数の長い作業者のことだと書きましたが、熟練工と職種別組合とは密接な関係があります。  ある工程についてその工程の作業を誰が行うかを工場の管理者は自分の判断 […]

4月 3, 2008 · BUN · 4 Comments
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消え行く存在

 飛行機を造る現場の事情にからめて俗に言う「職人芸」と熟練工の手仕事の話をしてきましたが、そもそも「熟練工」とは何なのでしょう。加工や組み立ての作業に関わる経験年数の長い、その工程の作業に巧みな人々のことを言うのでしょう […]

4月 2, 2008 · BUN · No Comments
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熟練工を徴兵するとどうなるか?

 日本の航空機工業について「戦時に熟練工を徴兵するような配慮の無さが不良品の山を築く原因となった」という批判をよく見かけます。なるほどもっともな事です。育成に時間の掛かる熟練工を工場から戦場に駆り出してしまえば工場には未 […]

4月 1, 2008 · BUN · 9 Comments
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勝ったのは誰か?

 イギリスの航空機工業界は1930年代半ばからの大増産に対応しきれず、1937年度には生産能力の限界に達してしまい、完成機数の伸びが鈍化してしまいます。受注が増えれば操業を強化して夜勤体制を採り、従業員を増やしてどんどん […]

3月 28, 2008 · BUN · 2 Comments
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日本の「シャドー」インダストリー

 イギリスの飛行機増産計画について書いてきましたが、グループ化や「シャドー」計画のような発想は他国でも見ることができます。  たとえば日本の場合、日本海軍は支那事変勃発と共に飛行機増産時代を迎えますが、それと同時にある機 […]

3月 26, 2008 · BUN · 3 Comments
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計画の功罪

グループ化と「シャドー」計画は軍備計画の達成には十分に貢献していますが、製造会社のグループ化には機種の標準化という功罪相半ばする特徴があります。英国の多くの製造会社は戦時中、自社設計の新型機ではなく他社設計の現有機の量産 […]

3月 26, 2008 · BUN · 5 Comments
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戦時計画「スキームL」

  それまでの拡張計画は基本的に対独抑止力の形成を目標とした平時の計画でしたが、国際情勢の緊迫に対応した「スキームLは1938年から1940年度までに本国空軍を2373機に強化、年間飛行機生産数を6000機に引き上げる完 […]

3月 26, 2008 · BUN · No Comments
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英空軍の飛行機増産計画

 英国の航空軍備拡張計画は1934年にスタートしています。  それまで英国国内向けの飛行機生産は1933年度の発注数で663機でしたが、1934年度には新たな中期の増産計画が策定されます。これが「スキームA」と呼ばれる計 […]

3月 25, 2008 · BUN · No Comments
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どこがメジャーでどこがマイナーか?

第二次世界大戦が勃発した1939年の時点でアメリカの航空機製造会社はどんな企業で構成されていたのか、ふと気になって調べてみると、意外なことがわかります。 第二次世界大戦開戦直前の時期にアメリカの航空機製造会社で力を持って […]

3月 23, 2008 · BUN · No Comments
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ロールスロイスの「シャドー」対応

イギリスの航空エンジン生産は「シャドー」計画が持ち上がった1936年には年間2248基でしたが、1938年には2倍以上の5431基となり、1939年にはさらに倍以上の12499基に達して第二次世界大戦を迎えます。当然のこ […]

3月 23, 2008 · BUN · No Comments
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