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欧米にテヅカはいない

 昨日のエントリーを書いていて、ピーター・モリニューで思い出したことを一つ。

 誰もが認める天才である彼は、天才としてはありがちなことに、ちゃんと売れるゲームを作ること、限られた予算の中でゲームを完成させることが大の苦手だ。たとえば、LionHead Studio最後の作品となったMoviesは、彼の新しい代表作になるはずだったが、彼はスポンサーの堪忍袋の緒が切れる前に、一定の品質に到達した商品を作れなかった。

 最近自分が楽しんで見ている、やくざテレビ漫画でも、同じようなことをしていたインド人女(cv:長澤美樹)の話があったけど、何はともあれ、クライアントがキレるまで品質を追求するのは、どんな業種であれ間違ったことなのだな。

 そんな中で、Fableは彼がここ十年で作った中で、数少ない商売になったタイトルで、なおかつメガヒットとなったタイトルであった。これがなければ、MSがモリニューに手を差し伸べることもなかったことだろうし、そうなったら彼はLionHeadと共に底なし沼に沈んでいったかもしれない。ま、それはいいとして。
 そのFableの続編、Fable2について大いに語った記事が以下である。

http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20060929/fable2.htm

 おおむね同意なのだけれど、ただ一つ。

我々が『Fable』で非常に上手くできたことのひとつについて、勧善懲悪を描いたRPGを超えたという点なのです。

 えーと…
 まあ、向こうには手塚御大もいなければ、トミノ監督もいないのだ。まあ仕方ないよなあ。こっちはガキのころからザンボット3見てたし、仮面ライダー原作版のショッカーは日本政府だったりして、善悪のはっきりした話のほうが珍しかったわけだが。

次世代機はどうなるのか

 ちと陳腐なエントリーになるが書いてみる。
 まず大前提は、「ゲームはインターフェイス」だということ。ファミコン、スーファミ、プレステと歴代の勝ち組機が勝ち組になれた要因はコントローラーインターフェイスの優秀さにある。
 たとえば、なぜフライトシムに比して、戦車シムが圧倒的に少ないのかといえば、それは前者がインターフェイスとして専用ジョイスティックを持っているにもかかわらず、後者は適合したインターフェイスがないからに尽きる。ジャンルによる人気不人気以前の問題なのだ。
 以上を踏まえた上で、次世代機を眺めてみる。まずXBOX360。国内ではすでに終了済み。次にPS3。これはコントローラー形状がPS2と一緒という時点で終了。このコントローラーをパクってるあたりもXBOXのダメなところではある。
 PS2の現行コントローラーが今に至ってなぜダメなのかと言うならば、それは天才ピーター・モリニューのインタビュー記事からの引用で説明できる。

http://www.rbbtoday.com/news/20060825/33392.html

 つまりは「グラフィックやゲームがリアルになる一方で、操作が煩雑になる」ということだ。現行のPSのコントローラーは、ファミコンコントローラーの拡張進化形といっていいだろう。スーパーマリオのような、2D横画面のゲームでは十字キーとボタンの組み合わせで操作には十分だった。だが、3Dハードの発売後、それは十分とはいえないまま、途中デュアルショックなどでお茶を濁しながら時は流れ、ついに3Dエンジンのゲームハードは、プレステから数えて三代目を迎えようとしている。で、まだ同じコントローラーですか? というのが自分の正直な感想なのである。
 最後にWiiだが、これはPS3に比べれば、はるかに目がある。あのリモコン型コントローラーは、時代の要請に応えた形状と言えるだろう。当然のごとくピーター・モリニューはWiiのコントローラーを激賞している。

http://www.nintendo-inside.jp/news/173/17328.html

 だがしかしだ。すでに据え置きゲーム機などという代物は首の短いキリンなのだ。ファミ通の売り上げBEST30を見るまでもなく、すでにゲーム機とは持ち歩くものを指す。据え置きゲーム機はコアな層のみに支持され、それはやがてPCゲームに吸収され絶滅することだろう。ひょっとしたら、それがXBOXの三代目であったりするかもしれないな。
 で、結論、次世代機は全部コケる。以上。

 ついでに、Wiiについて、未だその実装がはっきりしていないことが、正直信じられない重要機能について書いてみる。
 その機能の有無は、ネットワーク系ゲームのプレイ寿命、その売り上げにダイレクトに影響してくる。その機能とはスクリーンショット保存機能だ。
 世にはネトゲ日記なるものが、星の数ほど存在している。その圧倒的数を支えるのがスクリーンショットの存在だ。ゲームのスクリーンショットは、サルでも日記コンテンツを作れるようにする優れた素材である。たとえ、10文字以上文章がかけない人間でも、スクリーンショットを貼り付けて、10文字以内のキャンプションを付ければ、もう1エントリーの完成だ。ここいらの手軽さは、食べ物と店の写真を貼ってあるだけのグルメ日記に通じるものがある。そして、スクリーンショット中心のユーザーサイトの隆盛は、ゲームの人気を下から支えるのだ。
 たとえば、どうぶつの森だが、もしDSが、スクリーンショットを無線LAN経由で、パソコンに転送する機能を持っていたなら、あのゲームのプレイ寿命は平均二倍に延び、売り上げも10万の単位で増えていたのではないかと自分は考えている。
 で、Wiiであるが。あのハードのコンセプトからいってスクリーンショットを保存転送する機能は、あってしかるべきと思うのだが、任天堂ってネトゲが分かってるようで、全然分かってないようなところがあるので、イマイチ油断ならないところだよなあ。

発見してしまった…

  前に書いた、山下達郎のサンデーソングブック、ベストオブ珍盤奇盤特集で取り上げられた曲を、目を血走らせながら探していたら、あっさりと、とあるサイトでリアルオーディオ化されているものを発見してしまった…

雪子のロック
ttp://keiji-m2.hp.infoseek.co.jp/usap/db/DATA/ram/fuji.ram

 ラジオの音声が入ってるのが難点だが。

サンデーソングブック

 TOKYO-FM系、日曜昼2時からやっているラジオ番組、山下達郎のサンデーソングブックは、自分が楽しんで聞ける数少ないラジオ番組だ。

 周知の通り、山下達郎はJ-POPの大御所の前に、気合いの入ったレコードコレクターというかオールディーズオタクとして知られている。その山下達郎が、自身の所蔵する音源からピックアップしたものをかけるこの番組は、曲を紹介するとき山下達郎の喋くりが非常に楽しい。自分にとってオールディーズは完全に守備範囲外だが、その道のエキスパートが開陳するウンチクは、興味を超えて楽しいものなのだ。

 で、今日の特集が「ベストオブ珍盤奇盤」というものだったのだが、これが実にすさまじかった。どうすさまじかったのかというと、これが正直言葉で説明のしようがない。音を聞かないことにはなんとも。中でも「雪子のロック」という33秒の曲が、もうもう。車を運転しながら聞いていたんだけど、笑いすぎて交通事故起こしそうでしたよ。

 今回の放送を録音できなかったのは、ここ数年では一番の痛恨事である。誰か録音してないかなあ。

 今日の放送のすさまじさを伝えるには、2チャンネルのTOKYO-FM実況スレを見てもらうのが一番かもしれない。ゆきこーーーーー

http://makimo.to/cgi-bin/dat2html/dat2html.cgi?live22x/2/liveradio/1162649634/

スレ消化のグラフ

http://www.restspace.jp/cgi-bin/orz/img-box/img20061105144149.jpg

本日のプレイリスト

http://www.smile-co.co.jp/tats/pg/ssb.html

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 秋田在住のtackowさんが、なんとblogを始めたのでトラックバックを送るのだ。それだけなのだ。

 が、なんかトラックバック届かない… うちのWPがおかしいのか、設定で受け付けてないのか。

他愛もない話

「宝塚市に手塚治虫記念館というのがあるのよ」
「ほう」
「で、そこに手塚治虫の全著作をそろえたコーナーがあって、自由に読むことができる」
「ふんふん」
「で、そこではみんな、ジャングル大帝とかリボンの騎士とか読んでるのね」
「なるほど」
「もっとも俺はセクサロイドを読んでたけどね!」
「クズだぁ、あんた人間のクズだぁよ」

 ま、それはいいとして。
 なんですかね、手塚御大の後期作品ってどうしてああも、変なところでエロいんでしょうか。たとえば七色いんこなんて、犬の目が死ぬほど色っぽい。なんでやねん。
 ぁぁ、オレも行きたいな、手塚治虫記念館。誰かが鉄腕アトムを読んでる隣で、オレはサンダーマスクと奇子読むよ。

Slash Gamesのテコ入れ企画が大好評なことについて

 十年来の萌友じゃなくて朋友、伊藤君が編集長を務めるオンラインゲームのポータルサイト、Slash Gamesは、知名度こそいまいちなものの、ゲームショー開催ごとに立ち上がる企画、「コンパニオン写真集 」によって、大手との差別化を図っていた。

 そして今回のTGS2006においては、当該コンテンツの数を大幅に増やした上で特集ページをサイトの一番目立つところに配置するという、なんだか間違えた気合いの入りようだ。おかげで記事ランキングが、一位から十位まで全部コンパニオン写真集って、おおーい。いいのかー、それでいいのかー

 にしても、テクモのコンパニオンの衣装はエロイやねえ。さすがDOA出してる会社だけあるわ。

ちと古い話題だが

http://amatanoyo.blog16.fc2.com/blog-entry-795.html

 選択問題において、一個だけ全然関係ない選択肢が出てくるのは、よくあるけど、それが実は正解ってのはなあ。

 そいや、コミックバンチで連載中オーレ!ですが、ガチで面白いですよ。同時にこれ打ち切り必死だな… 単行本出せる回数続かない悪寒。

ちゃんとしたスープカレーを食べる

 スープカレーが全国区で取り上げられるようになってから、それまでちゃんとしていた店がダメになるケースがここ札幌では相次いでいる。

 少し調べて行った店で、フツーに食べられていた味のレベルを達成している店が少なくなっている昨今に絶望しつつも、今日はちゃんとした店にたどり着くことが出来た。

 店の名前は、ガラムマサオ。北24条に店を構える新興店。

 http://www.garamumasao.com/

 鶏はスプーンでほぐれ、野菜は丁寧に素揚げされており、スープの味に深みがある。本当にちゃんとしたスープカレー屋だった。の割に、さほど混んでいなかったのもありがたかった。あれだけおいしいものを作っていて、空いているのも心配だったが、日曜の12時過ぎならあんなものかな。

 また行こうと思う。

百度のクローラーが激しい件

 昨日のnetwork trafficを見たら、13:00-14:00の間の10分おきに50MBものダウンロードが発生していた。何事かと、ログを見るとBaiduspiderという文字が大量に。そう、中国で一位の検索ポータル百度のクローラーだ。googleそっくりのトップページにMP3検索を載せて、著作権法違反で訴えられてたあの百度ですよ。

 にしても、1時間で50MB*6のクロールっていったい?ウチ、そんなもってかれるものないんだけど。ググるといつぞやのMSN同様、被害者続出であることが判明。んー。もうちっと様子見て、ひどいようならDROPチェインにぶち込むか。

/sbin/iptables -A INPUT -i eth0 -s 60.28.0.0/15 -j DROP