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2009年を振り返りますか

■一番面白かったゲーム Steins;Gate

Steins;Gate(シュタインズ・ゲート)(通常版)

まーさんざ書いてますが、今年やった中ではこれがダントツ。

マッドなSFなんだけど、基本はいい話なんですよね。

志倉千代丸が目指したのは古き時代のアドベンチャーゲームの復権だったようですが、十分に達成できてるように思えます。

何度も言うけど、XBOX360持ってるヤツは全員買え。

■一番困惑した映画

マイマイ新子と千年の魔法

http://www.mai-mai.jp/

自分のTwitterを読んだウチのヨメが「わざわざ会社早引けしていったのに面白くなかったの?」と言ったのを聞いてがっかりしたのですが、別に面白くないなんて一言も言ってないわけです。ただ困っただけ。

内容としては無調ひたすら無調。これは片さんの作家性なのかも。

片さんに作る話は、黄色い撃墜王に親ぬっころされても、魔法使いにお姫様が囚われても、ひたすら無調なのですね。

で、60分くらいで、「え~」な事件が起こって、なんかそのまま物語は終焉を迎え、上演終了後ハリソンフォードみたいな顔で困惑している、と。

困ってる理由は、あの映画が、作劇上のお約束みたいなもんを無視してるんじゃないのかという気がするんだけど、その判断がつかないから。たとえば主人公がいない劇って成立しないでしょう。劇として普通やるべきことをひたすらやらないことが正しいのかどうか分からなくて困っているのです。

動画としてのアニメーションの評価をするなら極上。本当に丁寧に動かしている。地味で目立たないところに死ぬほど手を入れる片さんの美徳、クラフトマンシップが遺憾なく発揮されている。

一つだけ言えることは、機会があったらもう一回みたいなと言うこと。でも札幌はもう上演終わったんだよなあ。

■読んで後悔した本

星守る犬(アマゾンリンクなし)

読むなよ、絶対読むなよ。

■一番見直したうたうたい

中林芽衣さん

  • まー札幌公演があったので行ったのですが、素晴らしかったですね。
  • まだハタチだからとはいえ、すんごいピュアっ子なのこの人。
  • だって、アンコールのダイアモンドクレパスを歌い上げた後、感極まって泣き出したんですよ。
  • アンコール後、バンドメンバーが全員退出した後も、5分以上観客に手振ってましたよ。
  • ちなみに、ダイアモンドクレパスの最後はマイクを離して、肉声でコンサート会場の後ろまで声を響かせました。素晴らしい。
  • ただ本人はシンガーソングライターとしてやっていきたいっぽいんだけど、その自作した楽曲が、ちょっとね…
  • マクロスの曲と、自作の曲の時とで、オーディエンスの反応がわかりやすく違うわけです。
  • もっとも管野よう子のコンポーザー能力が素晴らしすぎるんだから、相手が悪いっちゃあ悪いんだけど。
  • でも彼女が今後もソングライターを志すのならば、管野楽曲には悩まされるような気がします。
  • うまく折り合いつけれればいいけどね。
  • ともあれ、前言撤回。中林芽衣さんは一生シェリルでいてくれると思いますよ。
  • 以前はありふれたスタイルの歌声だから厳しいだろうみたいなこと言ってましたけど、最近めきめきうまくなって、メインストリームでも勝負できるような気がしてきました。
  • 応援します。

さて来年は大それた目標を立てず、こつこつとやっていこうと思います。まず酒呑んで記憶なくすのをやめる、を目標にします。

と四号作戦

実は我が軍、ちょっと前に秘匿名称「と四号作戦」を決行していたのでした。

  • 15年前、弩二号作戦のIS戦車ショックや、5年前、加二号作戦における戦艦ヒラサワとの死闘をくぐり抜けてきた我が精鋭をもってすれば、ヨメが買ってきたのをちょちょっと借りて一周するなど造作のないことなのでした。言っとくけど買ったのはヨメだよ、オレじゃないよホントだよ。
  • 結果はというと、五堂戦車にて大陸打通作戦を展開、これを見事完遂いたしました。
  • にしてもな、五月の三連休に予定入れたのに、三日全部約束の時間に遅れてきて、「どの服を着るかで迷ってたの」と同じ言い訳をした挙句、三日連続で同じ服来てくるなよ五堂戦車、わかってるのか五堂戦車、三日連続でアポ入れるのは結構大変なんだからな五堂戦車。
  • だいたいな、お前の「ツン」は痛えんだよ五堂戦車。最初効果が全くわからなくて、なんでこんなに病気しまくるのか謎だったんだぞ五堂戦車。
  • EVSがアプリケーションサーバーになっていて吹きました。名前を平仮名で入力してサーバーに送信すると、イントネーションの異なる三つ候補が出てきて一個選んで受信する方式。なんか別の案件でも使うのかな・・・
  • 大塚さんに私信、閣下のリプレイスと思しき人材ですが、どうもただ白衣着ただけの知的なおねーさんタイプと言った風情。脳改造とかしてくれそうにありません、しょんぼり。
  • 男友達はウッソとアルト。阪口大助はともかく、中村悠一は全くアルトにしか聞こえません。
  • ラスボスと噂の皐月型駆逐艦との遭遇戦は一切なし。クリア条件は相当辛いらしいですが。
  • さあ、次は都型駆逐艦でやろうか「と四号作戦」
  • でも今はAssassin’s Creed 2やってるから当分先だな。
  • うむ、どっからどう見ても、戦略シミュレーションゲームの話をしているようにしか見えんな。

Steins;Gateぶつぎりインプレッション

4gamersの読者レビューで平均98点とか。

http://www.4gamer.net/games/098/G009802/20091109002/

このすばらしさを世に伝える仕事を俺がやらなくて一体誰がやるというのだ、という強迫観念を駆り立てて人を福音伝道師に仕立ててしまう作品というのが世には一定数存在して、Steins;Gateがまさにそれだと思うんですが、何故に駆り立てられるのかといえば、やはりその作品が世に知られてなさ過ぎだということが一番の理由でしょう。

ただ大半のレビューにおいて、感動しました!ばっかりで、なぜ面白かったのかの説明が皆無であり、外野の人間がこれを見て構えるのも無理もないかもしれません。だってこれ典型的なギャルゲー感想なんだもん。

でもこれはギャルゲーではありません。また評点はシナリオ一点のみであり、まあとにかく自分含めシナリオだけでやられてしまっているのですね。

自分の大好きな映画にショーン・オブ・ザ・デッドというのがあります。30にもなってゲームばっかやってる大人になりきれないボンクラ主人公が、数々のトラブルやイニシエーションを経て大人になる…と見せかけておいてやっぱりボンクラでしたといういい映画なのですが、Steins;Gateの主人公オカリンも最後まで厨二病を貫き通します。ただその貫き通し方にちと不満がないわけでもないのですが、ただそうするとあの極上に甘酸っぱいトゥルーEDが無くなってしまうわけで、それは困ると。ぁぁ、何言ってるのか分からない。

結局オカリンは厨二病の自分を冷めた目で見ている自分を持っていて、分かっちゃいるけどやめられないとうか、すでに引っ込みがつかなくなっている状態なわけです。また彼が厨二病になったのにもちゃんと理由があって、またこの理由が泣かせるのですよ。

繰り返しになるんですが、あの厨二病全開の死ぬほどイタい主人公は、最後メチャクチャカッコイイのですよ。オーラスに言うエル・プサイ・コングルゥなんてもうメチャクチャ痺れますよ。

で結局は宮野真守以下の声優陣の仕事が素晴らしかったのかなという結論に行き着きます。もしこのゲームが小説だったとしたら、ああも感動することはなかったでしょう。

あーやっぱりまとまんねえなあ。

まだなんか書き忘れていることがあるような気がするけどもういいや、この項了。