DREAM THEATER / Metropolis PT.2:Scenses from a memory
久保さんから聞いた話では、なんでも彼らの最高傑作っていうか金字塔らしいんで、買ってみました。
まあ、こんなものかなと。
プログレッシブ・メタルというワケの分からん中途半端な名称でカテゴライズされる彼らの音楽。結局ヘビメタじゃんってゆーか、自分にはそうにしか聞こえません。
彼らの二枚目はそれなりに好きでしたが、それはヘビメタとしててであって、それ以外の何者でもない。
自分は新発のプロッグバンドの音に接するとき、そこに厳密な意味でのプログレッシブのなんちゃらかんちゃらは求めません。そんなもん定義できるほど、詳しくはありませんから。要は、70年代前半に英国、イタリア、フランス等の欧州ロックシーンを席巻したプロッグムーヴメントの「ぽさ」を押さえていてくれればそれでオッケイ。そういう意味では、イタリアのカリオペなんて大好き。
で、ドリシアにはその「ぽさ」というのが非常に薄味なんですね。で、プログレよりメタルの方に聴こえる。
思えば今まで自分が聴いた北米プロッグって、「ぽい」のがあんましないんですね。ないとは思いませんよ。マイナーなトコではいろいろあるんでしょう。でも、自分みたいな薄口リスナーの目に入ってくるレベルでの露出度を持ったバンドでは、ほぼ皆無っつーか。あえていうなら、YESの完コピバンド、スターキャッスルくらいですか(笑)
で、アルバムを聴いた印象としては、「ぁぁ、飽きずに聞けるヘビメタですね。はぁ、金字塔なんですか。ヘビメタではそうなのかもしれないですね。自分はよく分かりませんが」というカンジです。
気になるのが日本語ライナー。
伊藤”「ダリル・ウェイズ・ウルフ」を聴くと昔つきあってた女を思い出す”セーソクが、やたらと鼻息荒くかき立ててますが、自分どーも首をひねってしまいます。
「ゴスペル・コーラスを導入したからいいぞ」って、あんたそりゃ相当ダメな批評じゃないですか? フルオーケストラをバックに演奏すりゃシンフォとかいうのと一緒でしょ?
彼らが憧れた偉大なるバンド達と完全に肩を並べた歴史的名盤である。完璧と言っておく!
まあ、言うのは勝手。でも、自分は90年代以降に出てきたプロッグバンドで、これよかいいの、いくつも知ってますよ。もっとも、その中でも肩を並べたのなんてのは、せいぜいデビルドールくらいしか思いつきませんが。
やはりこの人には、NWOBHM以前のロックシーンについてはあんまし語ってほしくないなあ。特にプロッグムーヴメントについては。
さて、総括。
自分はこのアルバム好きですよ。キャッチーなメロもあるし。聴いてて気持ちいいし。
でも、これより気持ちいいアルバムもたくさん持っているので、たぶんそっち聴きます。
もっとも、まだ一回しか聴いていないので、後で評価が一変する可能性もありますが。や、たぶん無いな。Awakenもソッコーで投げちゃったもんな>自分