学研 八八艦隊計画

 毎度締切に追われる中で、題記の本が届いたので読んでみた次第。

…企画決定からもの凄い短納期で仕上げた割には、良く纏まったなぁ、と思える出来ではあるかなぁ。ただ「長門型Ⅱ」の企画だったのが、気がついたら「八八艦隊」になっていたので、題記の本としてはちょっと未消化部分があるかなぁ、というのが本音。できれば巡洋艦以下の戦備や計画ももう少し掘り下げて書きたかったですね。

 あと今回の本、校正が完全に反映されてないようなので、一部おかしいところが生じています。取り敢えず気がついたのが、第三章の「加賀型と天城型」の章のP94の二段目9~19行目で、

元文章:

この両型が採用した連装砲塔は、外見的には「長門」型と大差はなく、砲の仰角も同一とされる。「加賀」型の物は最大仰角が三五度に増大されたとする資料もあるが、砲術側の資料にはこれを裏付けるものが無く、「A一二七」の原案である「A一二六」~「A一二六c」では最大仰角三〇度であることが確認できるので、筆者は「加賀」型も三〇度のままであったと考える。

改訂後文章:

この両型が採用した連装砲塔は、外見的には「長門」型と大差はないが、最大仰角は三五度に向上したとする説がある。だが「加賀」型原案の「A一二六」各案および「A一二七」の図面と、単煙突となった「軍艦天城・赤城 一般艤装図」の図面では、砲の最大仰角は三〇度となっている。これから見て、この両型の砲の最大仰角は「長門」同様に三〇度だったと思われる。

 …という案配です。

 あと所々、P81三段目14行目/30行目やP81四段目18行目、P85二段目の26行目等々で

「軍令部および用兵側で~」という記載が散見されますが、「軍令部および艦隊を含めたその他の用兵側~」を詰めた結果、おかしくなったようです(素直に「艦隊側」と書けば良かったな、と反省)。軍令部も用兵側ですから、この表記だとおかしいですよね。ここに訂正の上に謝罪させていただく次第です。

 この他にも、なんか修正点等を見つけましたら、ここにまた書きたいと思います。

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