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次世代機はどうなるのか

 ちと陳腐なエントリーになるが書いてみる。
 まず大前提は、「ゲームはインターフェイス」だということ。ファミコン、スーファミ、プレステと歴代の勝ち組機が勝ち組になれた要因はコントローラーインターフェイスの優秀さにある。
 たとえば、なぜフライトシムに比して、戦車シムが圧倒的に少ないのかといえば、それは前者がインターフェイスとして専用ジョイスティックを持っているにもかかわらず、後者は適合したインターフェイスがないからに尽きる。ジャンルによる人気不人気以前の問題なのだ。
 以上を踏まえた上で、次世代機を眺めてみる。まずXBOX360。国内ではすでに終了済み。次にPS3。これはコントローラー形状がPS2と一緒という時点で終了。このコントローラーをパクってるあたりもXBOXのダメなところではある。
 PS2の現行コントローラーが今に至ってなぜダメなのかと言うならば、それは天才ピーター・モリニューのインタビュー記事からの引用で説明できる。

http://www.rbbtoday.com/news/20060825/33392.html

 つまりは「グラフィックやゲームがリアルになる一方で、操作が煩雑になる」ということだ。現行のPSのコントローラーは、ファミコンコントローラーの拡張進化形といっていいだろう。スーパーマリオのような、2D横画面のゲームでは十字キーとボタンの組み合わせで操作には十分だった。だが、3Dハードの発売後、それは十分とはいえないまま、途中デュアルショックなどでお茶を濁しながら時は流れ、ついに3Dエンジンのゲームハードは、プレステから数えて三代目を迎えようとしている。で、まだ同じコントローラーですか? というのが自分の正直な感想なのである。
 最後にWiiだが、これはPS3に比べれば、はるかに目がある。あのリモコン型コントローラーは、時代の要請に応えた形状と言えるだろう。当然のごとくピーター・モリニューはWiiのコントローラーを激賞している。

http://www.nintendo-inside.jp/news/173/17328.html

 だがしかしだ。すでに据え置きゲーム機などという代物は首の短いキリンなのだ。ファミ通の売り上げBEST30を見るまでもなく、すでにゲーム機とは持ち歩くものを指す。据え置きゲーム機はコアな層のみに支持され、それはやがてPCゲームに吸収され絶滅することだろう。ひょっとしたら、それがXBOXの三代目であったりするかもしれないな。
 で、結論、次世代機は全部コケる。以上。

 ついでに、Wiiについて、未だその実装がはっきりしていないことが、正直信じられない重要機能について書いてみる。
 その機能の有無は、ネットワーク系ゲームのプレイ寿命、その売り上げにダイレクトに影響してくる。その機能とはスクリーンショット保存機能だ。
 世にはネトゲ日記なるものが、星の数ほど存在している。その圧倒的数を支えるのがスクリーンショットの存在だ。ゲームのスクリーンショットは、サルでも日記コンテンツを作れるようにする優れた素材である。たとえ、10文字以上文章がかけない人間でも、スクリーンショットを貼り付けて、10文字以内のキャンプションを付ければ、もう1エントリーの完成だ。ここいらの手軽さは、食べ物と店の写真を貼ってあるだけのグルメ日記に通じるものがある。そして、スクリーンショット中心のユーザーサイトの隆盛は、ゲームの人気を下から支えるのだ。
 たとえば、どうぶつの森だが、もしDSが、スクリーンショットを無線LAN経由で、パソコンに転送する機能を持っていたなら、あのゲームのプレイ寿命は平均二倍に延び、売り上げも10万の単位で増えていたのではないかと自分は考えている。
 で、Wiiであるが。あのハードのコンセプトからいってスクリーンショットを保存転送する機能は、あってしかるべきと思うのだが、任天堂ってネトゲが分かってるようで、全然分かってないようなところがあるので、イマイチ油断ならないところだよなあ。